日本人講師のメリット・デメリット

英会話レッスンを始めようと思ってネットで検索してみたものの、「情報が多すぎて、どのスクールを選べばいいのか分からない」と感じたことはありませんか?

そんな方のために、自分に合ったスクールを選ぶときのヒントになるよう、ここでは特に重要と思われる講師の選び方に絞ってお話します。

 

英会話スクールは、日本人講師、ネイティブ講師、外国人講師がレッスンを受け持ちます。

日本人講師のみという場合もありますし、日本人講師とネイティブ講師のように組み合わせで運営しているスクールもあります。

 

どの講師が自分に向いているのかということですが、漠然としたイメージから、あるいは何となく選んでおられる方が多いように思います。

そのような選び方だと、自分が求めていたものと全く違っていたり、レッスン自体が理解できず、思いのほか話せるようにならなかったりして、せっかく始めたのに途中で退会してしまうことになりかねません。

そんな状況になるのを避けるためにも、本当に自身に合う講師が在籍するスクールを選ぶようにしましょう。

 

今回は特に初心者におすすめの日本人講師のメリットとデメリットを説明していきたいと思います。

日本人講師のメリット

精神的ハードルが低い

意外と見落とされがちなのが、日本人のメンタル面です。

 

「街で突然外国人に英語で話しかけられて、頭が真っ白になった」ってよく聞く話ですよね。

日本人が英語が話せない理由のひとつに、外国人に対するある種の恐怖心があります。 

  • 「英語が聞き取れなかったらどうしよう」
  • 「自分の言ったことを理解してもらえないんじゃないか」

など、いろいろな不安で一杯です。

 

英語で話しかけられるとパニック状態になってしまい、落ち着いていれば言えたことでも口から出なくなったりします。

「後から考えたら、こう言えばよかった。」って後悔するパターンですよね。 

 

英語を実際に話すには、この恐怖心を払拭する必要があります。

どうすればこの恐怖心を和らげることができるかと言うと、何と言っても自信をつけることです。

 

自信をつけるために、いきなり多くの外国人と話すという荒業もありますが、現実的にいうと、また特に初心者は精神的ハードルが低い日本人講師のレッスンをステップにするのがいいでしょう。

日本人講師でも最初は緊張するかもしれませんが、いざとなると日本語が通じる安心感もあり、数回レッスンを受ければ慣れてきて、それほど緊張もしなくなります。

 

リラックスしながらレッスンを続けることで、「英語が話せない」というネガティブなメンタルから、「完璧じゃなくても、英語を話せる」という前向きな気持ちになれれば、ネイティブや外国人講師のレッスンも検討するのにいい時期かもしれません。

日本語での説明や質問が可能

当然のことですが、日本人講師なら日本語で説明ができます。

何を今更と思われるかもしれませんが、初心者にとってはこれが大きな助けとなります。

 

実は英会話パスポートでレッスンを始められる前に、ネイティブや外国人のオンラインレッスンを受けていたという方が結構おられます。

お話を聞いてみると、先生の指示や説明、それに内容自体が全く分からなかったので、継続をあきらめたという方がほとんどです。

 

初心者にとっては日本語で必要なことを説明してもらえるのは、大きなプラスです。

初心者で文法の説明や発音の仕方を英語で説明されて、しっかり理解できる方がどの位いるでしょうか?

 

一生懸命に英語の説明を聞いてもその内容があまり理解できない、そんな修行のような疲れるレッスンを受けるよりも、

分からない部分は日本語で説明を受けて楽しく会話に集中できた方がいいと思いませんか?

 

また、レッスン中に疑問に思ったことを英語で質問する自信はありますか?

 

以前、大手英会話スクールで教えていたときですが、ネイティブ講師のレッスンを受けておられる生徒さんからよく声をかけられました。

「先生が説明をしてくれたけど、よく分からなかったので教えて欲しい」ということでした。

 

英語だけのレッスンをスタートするのは、初心者を卒業して中級レベルになってから検討するくらいでいいかと思います。

生徒さんのミスやつまずきを共感できる

日本人講師のほとんどは生徒さんと同じように中学生から始めて、英語を習得しています。

その過程で同じようなところでつまづき、同じようなミスを経験しています。

 

講師も何の苦労もなく英語を話せるようになったわけではありません。

なので講師はいわば、生徒さんが通るべき道を先に経験していると言えます。

 

講師は既に経験した道を案内しているので、生徒さんが

  • 「どのような壁にぶつかっているのか」
  • 「なぜそのような間違いをしたのか」

ということを分析し、理解しています。

 

また自分の学習経験をレッスンに活かしつつ、更に余分な回り道を避けるように指導できるので、生徒さんの英語力をより短時間でアップさせることができます。

 

日本人の英語学習者は日本語につられて英語を間違うことも多く、ネイティブや外国人講師はなぜ日本人がそのような間違いをしてしまうのか、理解できないことがあります。

 

特にネイティブ講師は、文法をあまり意識せず英語を話せるようになったので、

  • 「なぜそう言うのか」
  • 「なぜその言い方は間違いなのか」

などの質問にきっちりした回答ができないことがあります。

 

でも、そのような質問にも日本人講師は分かりやすく説明してくれるはずですよ。

生徒の英語力をしっかり把握

日本人講師、特に経験豊富な講師であれば、それまで教えてきた経験と自分自身が英語を習得してきたプロセスの両方を考慮に入れることで、担当の生徒さんの英語力の現在地をしっかり把握しています。

そして、生徒さんを目標までどのように導いていくかをしっかり思い描いています。

 

また、生徒さんの英語力を把握しているので、レッスン内容だけでなくその方に最適なテキストや教材を選ぶことができ、更にレッスン外の英語学習方法もアドバイスできます。

レッスンに対して熱心

すべての日本人講師がそうだとも限りませんし、ネイティブ講師や外国人講師にも熱心な講師はたくさんいますが、これまでの経験から言わせていただくと、生徒さんに英語力をアップさせてあげたいという気持ちは日本人講師の方が強いように思います。

 

講師自身が努力して英語を話せるようなり、そのお陰で色々な素晴らしい経験をしているので、同じような経験をしてもらいたいと思っていることが、その熱心さの理由のひとつかもしれません。

 

またその熱心さから多くの日本人講師が生徒さんの見えないところで、教材や教え方の情報を集めたりしながら、レッスンをより良いものにしようと努力しています。

日本人講師のデメリット

間違っても英語を理解

ネイティブや外国人講師だと通じない発音をしてしまっても、日本人同士なので通じてしまうことがあります。

発音だけでなく、単語、表現それに文法でも同様のことが起こりえます。

 

これらの間違いを訂正されず使い続けていると、いざ外国人と話した時に通じずに戸惑ってしまうかもしれません。

これを防ぐにはまず高い英語力を持つ講師を選ぶことが必要です。

 

またレッスンをスタートした早い段階で、どの程度まで訂正をして欲しいのかを講師に対してしっかり伝えておきましょう。

  • 「間違ったらできる限り訂正してほしい」
  • 「通じるなら訂正は不要」

など。

 

英会話パスポートの講師について申し上げると、高い英語力を持つことはもちろん、海外経験や講師歴が長い講師ばかりで、訂正すべきかどうかについて適切な判断をしてくれるので安心です。

日本語で話してしまう

既に説明したように、講師が日本語が話せることは初心者にとってはプラスです。

しかしこれは裏を返せば、講師によっては必要以上に日本語を話してしまう可能性があります。

 

また初心者だと、どうしても日本語に逃げたくなるときがあります。

英語が全く出てこない時やどう答えたらいいのか分からない時には、日本語で話してしまいがちです。

 

しかしレッスン時間は長くても1時間。

生徒さんにとって貴重な英語のアウトプットの時間です。

 

そのことを本当に理解している講師を選びましょう。

そういう面で少し厳しい講師を選ぶことをおすすめします。

外国人と話す機会が少ない

日本人講師のメリットはよくわかっていても、しばらくレッスンを受けていると、実際に外国人と英語で話したい気持ちになるものです。

  • 「海外旅行で英語を少しでも話したい」
  • 「道で急に外国人に英語で話しかけられた時に、ちゃんと英語で答えたい」

などと思って英会話を学び始めた方も多いでしょう。

 

それなら外国人と話したいと思うのも当然です。

外国人やネイティブがいるスクールなら、一度マネージャなどに相談してみたらいいかもしれません。

 

英会話パスポートは日本人講師のみのスクールですが、「外国人と英語で話したい」という声が多かったので、外国人講師のレッスンもご用意しています。

 

日本人講師で基礎をしっかり固めながら、自分の英会話力に自信をつけ、時々、外国人講師で力試しをすることができます。

 

例えば、月に1回程度外国人のレッスンを受け、そこでうまく話せなかったことを今度は日本人講師と練習をする。

このような好循環が生まれ、英語の上達がスピードアップするはずです。

 

最後になりますが、講師選びに迷った時は実際にいろいろな講師で体験レッスンを受けて、確認をされるといいでしょう。

それでも迷ってしまうようであれば、プロであるスクールのマネージャーなどに納得するまで相談し、「自分にぴったりだ」という講師を見つけた上でレッスンをスタートしましょう。